秋の筑波山といえば、鮮やかな紅葉と幻想的なライトアップイベント。
ケーブルカーやロープウェイに乗れば、歩かずして絶景が楽しめ、夫婦でのんびりおでかけするのにぴったりです。
本記事では、紅葉の見頃時期、ケーブルカーのナイトクルージング&もみじライトアップ、ロープウェイのサンセット&スターダストクルージング、駐車場情報、そして温泉宿情報まで、秋の筑波山を丸ごと楽しむための情報をまとめました。
紅葉、夜景、温泉――三拍子揃った夫婦旅を満喫するための完全ガイドです。
筑波山の紅葉の魅力とは
筑波山は標高877m。
日本百名山のひとつに数えられ、古来から「紫峰(しほう)」とも呼ばれる名山です。
そして、筑波山中腹の筑波山神社には、筑波男大神(いざなぎのみこと)、筑波女大神(いざなみのみこと)の夫婦二神を主祭神とする全国屈指の由緒ある拝殿があり、夫婦和合・縁結びの神として多くの人々が参拝する場所。
まさに夫婦で旅行するのに、ふさわしい場所ですね。
登山や初詣で有名ですが、秋になると主役は何といっても紅葉!
関東平野を染める絶景
筑波山の魅力は、頂上からの大パノラマ。
晴れた日にはスカイツリーや富士山まで見渡せます。
その足元には広大な紅葉のじゅうたん。
まるで「空から紅葉を眺める」ような感覚は、他ではなかなか味わえません。
色とりどりの紅葉が楽しめる
筑波山ではイロハモミジ、カエデ、ブナ、クヌギなど、種類豊富な木々が紅葉します。
特にモミジの赤は目を引きますが、そこに黄色やオレンジが混ざることで、グラデーションの美しさが際立ちます。
昼と夜で二度美味しい
昼間は太陽に照らされて鮮やかな色合いを、夜はライトアップで幻想的な雰囲気を。
夫婦で訪れれば「どっちが好き?」と好みの違いを話すのも楽しい時間になるでしょう。
筑波山の紅葉の見頃時期(2025年版)

紅葉狩りの計画でいちばん気になるのは、「いつ行けばちょうどいい見頃なのか?」というポイントですよね。
筑波山は標高差が大きいため、山頂と山麓では紅葉のタイミングが異なります。
これをうまく利用すれば、シーズン中に何度でも楽しめるのです。
山頂エリア(男体山・女体山)|10月下旬〜11月上旬
標高800m付近では例年10月下旬から色づき始め、11月上旬には見頃を迎えます。
冷たい空気に包まれた山頂で、真っ赤なモミジと眼下の関東平野のコントラストを眺めるのは格別。
夫婦で一緒に「あっちの紅葉はまだ黄色だね」なんて会話も弾みます。
中腹エリア(ケーブルカー沿線・筑波山神社周辺)|11月中旬〜下旬
ケーブルカーの線路沿いや筑波山神社付近は、11月中旬から下旬にかけてピークを迎えます。
ちょうど「筑波山もみじまつり」と時期が重なるので、昼の紅葉散策から夜のライトアップまで一日中楽しめるのがポイントです。
山麓エリア(つつじヶ丘・周辺道路)|11月下旬〜12月上旬
最後に色づくのが山麓。
12月初旬まで見頃が続くので、うっかり紅葉シーズンを逃したと思っても、まだ間に合うかもしれません。
12月の澄んだ空気の中で見る紅葉は鮮やかで、落ち着いた雰囲気が夫婦旅にぴったり。
2025年の狙い目は?
2025年は暖冬傾向との予測もあり、紅葉のピークは例年よりやや遅れる可能性があります。
したがって、おすすめは 11月中旬〜11月下旬。
この時期なら山頂から山麓まで一度に紅葉が楽しめ、さらに「もみじまつり」「ナイトクルージング」などイベントも充実しています。
ワンポイントアドバイス
- 昼間の紅葉+温泉を楽しみたいなら
→ 11月中旬の平日 - ライトアップや夜景を優先したいなら
→ 11月下旬の土日祝 - 混雑回避派は
→ 12月初旬の平日が狙い目です
紅葉のピークを外してしまうのも、意外と穴場の美味しい楽しみ方。
夫婦で予定を調整しやすい時期を狙うのが正解です。
筑波山もみじまつり
筑波山の秋を語るうえで外せないのが、毎年恒例の「筑波山もみじまつり」です。
紅葉の見頃にあわせて開催されるイベントで、昼は散策やグルメ、夜は幻想的なライトアップが楽しめるまさに“紅葉の総合フェスティバル”。
開催期間と時間
例年の開催は 11月初旬の土曜日~11月下旬の日曜日までの土日祝と指定日
2025年も同様とすると以下の開催が予想されます。
- 11月1日(土)〜11月30日(日)の土日祝日
- 11月17日(月)〜11月21日(金)の平日は特別開催
開催時間は 17:00〜20:00。
ライトアップと夜間運行が行われるのが、この時間帯です。
夫婦でゆったりと夜の紅葉を堪能するにはちょうどよい長さですね。
公式サイト:つくば観光コンベンション協会
見どころ①|紅葉のライトアップ
普段は真っ暗になる山中ですが、この期間はモミジがライトで照らされ、昼間とはまったく違う顔を見せてくれます。
赤く透ける葉はまるでステンドグラスのよう。お互いを見て「おぉ!」と声が出ること間違いなし。
見どころ②|ケーブルカー夜間運行
詳しくは次の章で紹介しますが、「もみじまつり」といえばこれ!
ケーブルカーの線路沿いがライトアップされ、車窓から流れる紅葉の光景はまさに非日常。
トンネルを抜けるたびに赤や黄色の光景が広がり、ちょっとした遊園地のアトラクション気分。
夫婦で手をつなぎながら乗れば、思わずデート気分に戻れるかも?
見どころ③|筑波山神社と参道
昼間に訪れるなら、筑波山神社の参道散策もおすすめ。
屋台や地元のグルメが並び、けんちん汁やつくば名物のガマの油売り口上などを楽しめます。
ライトアップ前に立ち寄って腹ごしらえをしておくのも良いプランです。
夫婦で楽しむコツ
- 17時前に到着して、ケーブルカーのチケットを確保
- ライトアップは混雑するので、最初の便かラストの便が狙い目
- 写真を撮るならスマホよりも一眼レフや夜景モード推奨
- ケーブルカーの車内では…ちょっと寄り添ってみてもバレません(笑)
もみじまつりは、ただ紅葉を見るだけでなく「夫婦で非日常を体験する場」としておすすめ。
夜の山に包まれる静けさと、ライトに浮かび上がる紅葉は、一生の思い出になるでしょう。
ケーブルカーナイトクルージング&もみじライトアップ

「筑波山もみじまつり」の期間中、行われる2つのクルージングの1つはこれ。
筑波山ケーブルカー「ナイトクルージング&もみじライトアップ」
普段は17時で終わるケーブルカーが、この時期だけ特別に夜間運行!
線路沿いの紅葉がライトで照らされ、まるで光のトンネルを走り抜けるような幻想的な体験ができます。
運行期間と時間
- 開催期間:11月1日〜11月30日の土日祝+11月17日〜21日の平日(予想)
- 運行時間:17:00〜20:00(20分間隔で運行)
- 料金:大人1070円(往復。通常営業と同。ただし夜間は往復券のみの販売)
「ライトアップと夜間運行がセットで楽しめる」という特別感は、夫婦旅の目玉にぴったり。
公式サイト:筑波観光鉄道株式会社
ナイトクルージング&もみじライトアップについて
車窓から眺める幻想的な紅葉
ケーブルカーに乗ると、すぐに窓の外にライトアップされた紅葉が現れます。
モミジの赤が闇夜に浮かび上がり、まるで宝石のよう。
トンネルを抜けた瞬間に広がる光景は、初めての人なら「わぁ!」と声をあげてしまうでしょう。
並んで座れば、その感動を一緒に共有できるのが最高のポイントです。
おすすめの観賞ポイント
- 宮脇駅周辺:ケーブルカー乗り場を降りてすぐの場所。赤や黄色のモミジが密集していて迫力満点。
- 線路沿い:車窓から見るライトアップはもちろん、駅周辺から線路を見下ろすと幻想的な「光の道」に。
- 山頂駅付近:乗車後は女体山・男体山方面へ。夜景と紅葉の組み合わせが楽しめます。
カップル&夫婦におすすめの理由
- 夜の紅葉は昼間よりも静かでロマンチック
- 車窓からの光景は“隣にいる人とだけ共有できる特別な時間”
- ライトアップで写真を撮れば、思い出アルバムの1ページに
正直、昼の紅葉だけで満足して帰るのはもったいない。
夫婦で訪れるなら、ぜひ夜まで粘って「ナイトクルージング」を体験してください。
ワンポイント・実用情報
- 混雑を避けたいなら 17:00の初便か19:40の最終便 が狙い目
- 夜は冷えるので、ダウンやストール必須(山の上は想像以上に寒いです)
- ケーブルカー車内は暗めなので、足元に注意。
手をつないで移動すれば、ちょっとしたデート気分もプラス
「ライトアップされた紅葉とケーブルカーの組み合わせ」という非日常体験は、写真や動画では伝えきれない感動があります。
夫婦旅のハイライトとして、ぜひ予定に組み込んでください。
ロープウェイ「サンセット&スターダストクルージング」

そして、「筑波山もみじまつり」の期間中、行われる2つのクルージングのもう1つがこれ。
筑波山ロープウェイ「サンセット&スターダストクルージング」
ケーブルカーのナイトクルージングが“紅葉の光のトンネル”なら、ロープウェイは“天空からの紅葉と夜景”。
紅葉シーズン限定で行われる「サンセット&スターダストクルージング」は、夕焼けと星空、そして夜景まで一度に楽しめる贅沢な時間です。
ちなみに、筑波山山頂から見える夜景は、「日本夜景遺産」にも認定されているんです。これを見ない手はありませんよね。
運行概要
- 開催時期:紅葉シーズン(例年10月中旬(土)~12月下旬の(日)の土日祝)
- 時間帯:16:40〜20:00頃まで(最終便は19:40前後)
- 見どころ:サンセット(夕焼け)、夜景、星空、紅葉ライトアップ
- 料金:大人1300円(往復、日中営業と同。ただし夜間は往復券のみの販売)
ケーブルカーと違い、ロープウェイは空中から紅葉を見下ろせるのが特徴。
眼下に広がる紅葉の海と、遠くに輝く街明かりは、言葉にできない美しさです。
公式サイト:筑波観光鉄道株式会社
サンセット&スターダストクルージングについて
サンセットタイム(夕焼け+紅葉)
日没直前の便に乗れば、夕陽に染まる筑波山と紅葉の共演が楽しめます。
赤く照らされたモミジは、まるで炎のよう。
夫婦で「こんな景色、久しぶりだね」と語りたくなるほどドラマチックな瞬間です。
スターダストタイム(星空+夜景)
夜が深まると、眼下にはつくば市や関東平野の夜景が広がります。
東京スカイツリーや都心の光まで見渡せることも。さらに空を見上げれば満天の星。
「下にも上にもキラキラが広がってる!」と、大人でも思わずはしゃいでしまうでしょう。
ケーブルカーとの違いを夫婦で楽しむ
- ケーブルカー:近くの紅葉が迫るように見える
- ロープウェイ:広大な紅葉を俯瞰できる
昼はロープウェイで絶景を、夜はケーブルカーでライトアップを楽しむ“ダブル体験”こそ、筑波山紅葉旅の醍醐味です。
ワンポイントアドバイス
- サンセット狙いなら 16:30前後の便 に乗車
- 夜景+星空狙いなら 19:00以降 がベスト
- ロープウェイは揺れるので、防寒着+手荷物は最小限がおすすめ
筑波山のロープウェイは、紅葉と夜景を一度に味わえる貴重な体験。
夫婦で訪れれば、「あの景色、二人だけの秘密にしようか」なんて言いたくなるロマンチックな時間になるはずです。
駐車場情報と混雑回避のコツ
「せっかく紅葉を見に行ったのに、駐車場探しで1時間…」なんてことになったら、せっかくの夫婦旅も台無し。
筑波山の紅葉シーズンは毎年大混雑するので、駐車場事情を知っておくことはとても大切です。
主な駐車場
筑波山周辺には複数の駐車場がありますが、代表的なのは次の2つ。
- つつじヶ丘駐車場
ロープウェイのつつじヶ丘駅に隣接。
広さは普通車388台で比較的大きめですが、紅葉シーズの週末は午前中で満車になることも。
料金は普通車500円。
ロープウェイを利用する予定ならここが最適です。 - 筑波山神社周辺駐車場
ケーブルカー宮脇駅の近くにあり、神社参拝やケーブルカー利用に便利。
第三、第四、第一の順に宮脇駅に近くなります。
第一駐車場:普通車210台
第二駐車場:二輪車8台程度
第三駐車場:普通車138台
第四駐車場:普通車97台
料金は、いずれも普通車500円。
収容台数はやや少なめなので、紅葉ライトアップ時は特に混雑必至。
その他、小規模な民間駐車場も点在していますが、看板が出ていない場合もあるので事前にGoogleマップなどで確認しておくと安心です。
参考:つくば観光コンベンション協会
近くに停められる、隠れスポット見つかる
【akippa】を使えば、周辺の“空いてる場所”が見つかります!個人宅や小規模施設の駐車スペースも掲載されていて、事前に予約しておけば安心。当日はスイスイ。
混雑ピークと回避のコツ
- 午前10時以降は渋滞スタート
紅葉シーズンの週末は、朝の10時を過ぎると山道が渋滞し始めます。
夫婦でゆったり出発…としたい気持ちをぐっとこらえて、できれば朝8時台には現地入りしましょう。 - 夜のライトアップ時は夕方から混雑
もみじまつり期間中、17時前後は駐車場が最も混雑します。
狙い目は16時前に駐車しておくこと。これならケーブルカーやロープウェイの夜間便にも余裕で乗れます。 - 平日利用が最強
休日はどうしても混雑しますが、平日は驚くほどスムーズ。特に11月中旬の平日開催期間(例年11月18日〜22日)は、紅葉のピークとライトアップを快適に楽しめる絶好のチャンスです。
夫婦旅ならではの工夫
- 夫が運転、妻が駐車場アプリ係
到着直前に満車情報をチェックしてもらうと無駄が減ります。 - 帰りは温泉に寄ってから
混雑が落ち着く20時以降まで時間をずらすと、帰路の渋滞も和らぎます。
駐車場は「紅葉を楽しむための入り口」。
ここで失敗しないことが、夫婦の秋旅を円満に進める秘訣です。
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筑波山温泉で癒される!おすすめ宿泊施設
紅葉を楽しんだあとは、冷えた体を温泉でぽかぽかに。
筑波山エリアには、紅葉狩りのあとに立ち寄れる温泉宿が点在していて、夫婦旅をさらに特別なものにしてくれます。
筑波山温泉の魅力
筑波山温泉はアルカリ性単純泉で、肌がつるつるになる「美肌の湯」として知られています。
山の恵みを感じながら、紅葉を見た後に温泉に入る贅沢…これ以上のご褒美はないかもしれません。
夫婦におすすめの宿泊施設
1. 筑波山ホテル青木屋
筑波山の中腹に建つ老舗ホテル。
- 特徴:最上階の「天空の湯」から関東平野を一望できる。晴れた夜には夜景と星空を楽しめる贅沢な温泉。
- ポイント:露天風呂に入りながら「今日の紅葉、きれいだったね」と語り合えば、心も体も温まります。
2. 江戸屋
筑波山神社のすぐそばにある歴史ある旅館。
- 特徴:庭園露天風呂と旬の食材を使った和会席料理が魅力。
- ポイント:紅葉狩りのあと、静かな和室でのんびり。お酒を酌み交わしながら「また来年も来たいね」と約束するのにぴったり。
3. 筑波山京成ホテル
ケーブルカー駅からすぐの立地。
- 特徴:客室や露天風呂から紅葉や関東平野を望めるロケーション。
- ポイント:夜は部屋からライトアップの雰囲気を楽しみ、翌朝はご来光を眺めながら温泉…という贅沢なプランが可能。
日帰り温泉もおすすめ
「宿泊までは難しいけど、温泉には入りたい」という夫婦には、日帰り温泉プランもおすすめです。
筑波山温泉の宿泊施設の多くは日帰り入浴を受け付けており、紅葉ライトアップを見た後に立ち寄れば、帰りのドライブも快適になります。
温泉+紅葉=夫婦旅の黄金コンビ
昼は鮮やかな紅葉を、夜はライトアップされた幻想的な紅葉を。
そして最後は温泉でしっかり癒される…。この流れこそ、筑波山夫婦旅の完璧ルートです。
温泉で疲れを癒せば、翌日からの仕事も「まぁ、頑張るか」と思えてしまうかもしれません。
まとめ
筑波山の紅葉は、ただ色づいた木々を眺めるだけでは終わりません。
ケーブルカーやロープウェイからの特別な眺望、夜に輝くライトアップ、そして温泉で締めくくる贅沢な夫婦旅――。
すべてを組み合わせることで、「ただの紅葉狩り」ではなく「一生の思い出」に変わります。
今回ご紹介したポイントをおさらいすると…
- 紅葉の見頃は例年11月上旬〜12月初旬
- 昼はケーブルカー&ロープウェイで紅葉を俯瞰
- 夜はナイトクルージング&ライトアップで幻想的な紅葉を満喫
- 駐車場は朝早め、または夕方前に確保するのが鉄則
- 最後は温泉でリラックス、夫婦旅の締めにぴったり
夫婦で過ごす秋の筑波山は、普段なかなか言えない「ありがとう」を伝えるきっかけにもなります。
帰りの車で「また来年も行こうね」と自然に言葉が出たら、この旅は大成功。
紅葉、夜景、温泉――三拍子揃った筑波山の秋。
ぜひ今年の夫婦旅の行き先リストに加えてみてください。きっと帰る頃には、心までぽかぽかになっていますよ。